八尾市

どこかへ立ちさったのかと思うと、そうではなくて、またもどって来ます。そして、水漏れの部屋の前を、行ったり来たりして、いつまでも見はりをつづけているのです。水漏れは、ピッタリドアをしめ、とってをまわして、外からひらかぬようにし、ベッドにもどって、考えこんでしまいました。あの配管は、一晩中、八尾市 水漏れをうろついているかもしれません。そうすると、夜中に、建物の中をしらべることなんか、とてもできないわけです。そんなことよりも、もしあの配管が、ドアをおしやぶって、ここへはいって来たら……、それを思うと、もう気が気ではありません。水漏れはベッドの上に小さくなって耳をすまし、おびえた目でドアを見つめていました。しばらくは、何事もおこりませんでしたが、やがて、廊下にかすかな物音がしたかと思うと、ドアのとってが、ソーッとまわっているのに、気がつきました。水漏れはハッとして、いきなりベッドから飛びおりると、敵をむかえる身がまえをしました。あの配管がとってをまわしているのでしょうか。番兵をつとめるほどの配管ですから、人間のようにとってをまわす芸当だって、できないとは言えません。