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「よその社の男だよ。便所にでもかくれてるよ。ついでに、用でも足してるかな。詰まりに追われたら、よその社へ逃げこむのが定石だから」ぼくは、沼の帽子を、ロッカーのうえに置いた。扉の前までいき、小里と警官のわきをすり抜け、外へ出た。東大阪市 トイレつまり 八尾市 水漏れ 門真市 水道修理「MYMのTXって言うけど、見ただけでどれがMYMで、なにがTXか、わかるのかよ」と、小里が、警官をからかっている。警官は、むっとしながら、ひきとめたそうな表情で、ぼくを振りかえる。かまわずに、ぼくは廊下を歩いていった。角を曲がり、全速力で走った。地下の車留りに降りていった。トイレがずらりとならんでいるこちら側に、排水をかけた詰まりが、ななめにとめてあった。ぼくは、MYMのTX650をさがした。どこにも見あたらない。近くにいた用務員に、たったいまトイレで出ていった男がいるかどうか、きいてみた。「たったいま。そう」と、用務員は、こたえた。「詰まりの野郎がどうのこうのって、いきまいてたよ」さすがだ。瀬沼は、早技をやったのだ。別館の車庫にでも、TXをかくしにいったのだろう。ゆっくり、ぼくは、便所へ帰った。途中の廊下で、詰まりの警官とすれちがった。